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1966年の発売開始以来、トヨタのみならず日本を代表する大衆車として親しまれているカローラは、これまでに全11世代が市場に登場してきました。

これほどまでにカローラが世界的な普及を見せた勝因には、その時代ごとのニーズを常にキャッチして、外見からスペックはもとより内装空間に至るまで、誰からも愛されるバランスの良い設計をモットーとしてきたことが挙げられるでしょう。結果として北米やヨーロッパにおいても日本の輸出車として常に販売の先頭を走ってきた車種といえます。日本国内に限っても、1969年から2001年までの33年にわたって、期間中国内販売台数ナンバーワンをひた走り、その数字が名実ともにカローラの魅力と底力を伝えるものとなっています。

カローラといえば、なんといっても「セダン=カローラ」とでも呼びたくなるような、王道のフォルムにあります。日本の風景にとても溶け込み、派手な主張をしないぶん飽きも感じさせない中庸の魅力が日本人にフィットしたと考えられます。

現在、カローラにはメインモデルのセダンシリーズを始め、カローラバン、カロークーペ、カローラハードトップ、さらにカローラリフトバックなど多彩なモデルが展開しています。

そのなかでも11代目となる2代目カローラアクシオはこれまでの従来車を大幅にフルモデルチェンジした1台で2012年から日本国内販売が始まりました。注目スべき点として、ヴィッツ系のベースプラットホームが採用されていることやカローラ史上初となるボディ全長の縮小があります。ボディのサイズダウンは最小回転半径を4.9mまで縮めることになり街乗りでも運転しやすさがさらにプラスされました。さらに、前席の頭上空間が高くなるとともに後部座席の居住空間が広くなったため、快適な乗り心地を推し進める結果となっています。

しばらく人気の落ち込みが見えていたカローラですが、やはりトヨタ車の代表モデルとしての存在感はゆるぎないようです。

 

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かつての高級セダン、マークⅡの後継モデルとして2004年に誕生した4ドアタイプのセダンです。

当時の力の入れようがわかることとして、それまでほとんど新車誕生においても商品発表を先行させていたトヨタがティザー広告を行いました。これは、テレビコマーシャルで車のパーツを一部分ごとに見せる演出で消費者の関心をそそる広告業界の手法です。

初代のマークXの使命は、それまでチェイサーやクレスタなどと同じようなカテゴリで認識されていたマークⅡを根底から刷新する車種の開発にありました。実際、そのモデルチェンジの結果は大胆ともいえるもので、それまでのトヨタが継承してきた高級セダンを突き破るフォルムやスペックを実現しています。

初代において2006年10月に実施されたマイナーチェンジでは内装および外装の意匠を変更するとともにウィンカー内臓のドアミラーが導入やボディーカラーもよりよいものに替えられました。
やがて、2009年には質感の向上を目指してデザインもよりスポーティーにされたフルモデルチェンジが行われた2代目が市場投入されました。とくに、エンジンスペックがレクサスと同タイプのパワーとトルクにあふれるものに換装され、フォルムだけでなく走行性能もボトムアップしました。反対に、燃費を大幅にアップあせたレギュラーガソリン仕様の2.5Lエンジンモデルも登場し、選べるプレミアムカーのラインアップが彩りを増しています。

なお、マークXのグレードには大きく3タイプが存在しています。エクステリアやインテリアにおいて最上級グレードを目指したプレミアムタイプを筆頭に、サーキット走行なども可能なスポーツタイプ。そして装備を突き詰めて手頃な価格にまで落とし込んだエントリーモデルを含むスタンダードタイプです。ちなみに、特別仕様車としてヴェルティガおよびプラスエム・スーパーチャージャーの2タイプが存在しています。

価格帯もトップは390万円からダウンは244万円まで消費者は選びやすいのもポイントとなっています。

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ハイブリッドカーとしてトヨタのプリウスが市民権を得るなか、ホンダがその社風らしいエコを意識したスポーティーなモデルを生み出しました。それがホンダ・CR-Z(シーアール・ズィー)です。

ハイブリッドカーであるCR-Zのコンセプトが発表されたのが2007年でした。
それから3年の月日を経て2010年に初代型が販売開始されます。パールカラーをベースにした外装とブラックおよびシルバーを基調とするシックな内装が評価をされてその年のカープライズを次々と受賞。ついにはグッドデザイン金賞に加え日本カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠に輝きます。

ハイブリッドカーでありながらその走りは軽やかで、パワーも備えていることが人気の理由です。シートの安定性やサポート性も上々で乗り心地の快適さも十分に得られます。環境負荷対策で一番のキーポイントとなる燃費性能もホンダの他モデルに比べ大幅に良好であり、カタログ燃費で23km/L~25km/L(10・15モード)まで期待できます。(ユーザー実燃費はレギュラー 17.13km/Lとなっています)

若干、高速走行時のパワーに心もとさを感じるユーザーもあるようですが、街乗りには十分すぎるパワーとトルク、燃費数値です。またインターナビによる渋滞回避モードも従来タイプに比べると格段に実用性がアップしています。

また、ハイブリッドカーのキモともいえる蓄電池はリチウムイオン電池のため、チャージスピードも抜群で走りも安定しています。

流れるようなホンダらしいフォルムは美女にたとえられるなど、熱烈なホンダファンにも定評があります。外装のスポーティ感だけでなく、エコカーということを踏まえて考えれば、走行性能もまずますといったところでしょう。攻めの走りをしたい場合は、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の3モードのなかからスポーツモードを選択すれば十分な加速が手に入ります。

エコカーにもホンダらしい遊び心がうかがえる、そんな魅力を放っています。

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その歴史はなんと1957年のプリウス工業までさかのぼる日産の名車であり、常に主力商品として経営の基盤となってきたスカイラインは誰でも乗りやすい大衆車としていまも多くのユーザーに愛されています。

「山並みと青空を区切る稜線」という意味を込めてネーミングされたスカイラインはその名のとおりフォルムも走りも爽快感抜群です。

現在、市場で販売されているのは12代目となる V36型で2006年から発売されました。
セダンタイプ並びにクーペタイプがその年のニューヨーク国際オートショーで発表され、とくにクーペタイプに搭載された「ポップアップエンジンフード」は、万一歩行者との事故で衝突した場合、瞬間的にボンネットを浮かせるという日本初の機能として話題を呼びました。

スカイラインが熱心のユーザーの心をキャッチして話さないのは長年の開発のなかでも脈々と受け継がれてきたスカイラインらしいフォルムにあるのではないでしょうか。飽きのこないやわらかで丸みを帯びたラインが随所にちりばめられており、乗ること自体のよろこびを呼び起こしてくれます。

エンジン性能もタイプを重ねるにつれてパワーに不足のないトルクが感じられるようになっており、現在、販売されているタイプではハンドリングも素直になったぶん長距離走行でも疲れが来にくくなりました。とくにその重量から高速走行時の安定性はよく、街乗りにおいて多少足回りの重たさが感じる部分をカバーしていると考えます。

ガソリンカーでも燃費性能の向上にしのぎを削る潮流のなか、カタログ燃費で12km/L、ユーザー燃費ではハイオクでも10kmを切るという厳しさが時代の流れからするとネックではありますが、そこを含めてスカイラインらしさを考えるユーザーも多いようです。

全体的に走りも静かで快適であり、スポーティーさは現行タイプでも受け継がれています。スカイラインの重厚な歴史と安心するフォルムをぜひ体感していただきたいです。

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日産自動車を代表するスポーツカーであるフェアレディZは、親しみを込めて「ゼット」と呼ばれています。
世界的に人気を博したスポーツタイプであり、1969年登場の初代 S30型系は1978年まで、とりわけ北米市場で圧倒的な需要を呼び起こしました。

フェアレディZならではの両性具有な独特の魅力あるフォルムとともに当時におけるヨーロッパのプレミアムカーに遜色のないスペックが注目され、さらに性能に比べてかなり安い値段で販売されたことが成功の勝因だったと考えられます。約10年の販売期間で日産自動車のイメージをボトムアップし世に知らしめた名車だったのです。

現在市場で投入されている6代目 Z34型系は2008年に前タイプをフルモデルチェンジして練り上げられたもので、とくに変速機関連やボディの洗練をさらに推進させました。

エクステリア面でも発売から数十年経つとは思えないようなベースのフォルムを受け継いでおり、その魅力は色あせることがありません。街乗りしていても同じモデルに出会うことが少ないためその存在感はひときわ抜きん出ているといえるでしょう。

スポーツカーらしいインテリア面も大きな魅力です。運転のしやすさと関わる点でいえば、若干ハンドル周りのスイッチが独特な形状であるため慣れるまで時間があるかもしれませんが、その他はスピードを体感させるにふさわしい内装空間で走りに専念することができるでしょう。

走行性能でいえば、ブレーキが少し甘めな設計であるインプレッションが聞かれるのとともに、サスペンションあたりが緩めで経年変化による取り替えなどを考慮することが必要となるかもしれません。

タイヤが19インチでありながら街乗りでも高速走行でもうまく走りに沿ってくれる感覚があります。

価格帯において500万円台を見据えたラインアップであるフェアレディZはプレミアム感あふれるスポーツカーとして走りに期待が持てるスペックとなっています。

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日産